【鑑賞レポ】終了間近:和製マジョリカタイルー憧れの連鎖展

春休みは、毎年ムスメを連れて実家のある愛知県に帰省をしています。そのタイミングでなんとしてもねじ込みたかったのが、やきものの街・常滑市で開催中の企画展「和製マジョリカタイルー憧れの連鎖」です。

和製マジョリカタイルとは、大正初めから昭和10年代に日本で生産された多彩色のレリーフタイルの呼び名のこと。近代イギリスの「ヴィクトリアンタイル」を模倣して作られました。
実際の写真はこちら。こっくりとした色合いが何とも魅力的です。黒いパネルをバックに展示されているためタイルの鮮やかさが際立ちます。
私がマジョリカタイルを知ったのは、京都に住んでいた頃に訪れた「船岡温泉(現役の銭湯)」と「さらさ西陣(銭湯をリノベーションしたカフェ)」がきっかけでした。この二箇所のように、たくさんのタイルにお目にかかる機会はなかなか無いので、今回の企画には感謝しかありません!

会場内は、コンパクトな展示空間ながらもマジョリカタイルの歴史・技術の発展・世界への広まり方が分かりやすく章ごとにまとめられているので予備知識無しで楽しめます。マジョリカタイルファンとしては、国内の建築事例写真がたくさん見られたのが嬉しかったです。いつか見に行きたい!
もう一つ嬉しかったのは、当時のカタログが展示されていたことでした。表紙の女性がかざす小さなタイル、かわいすぎじゃないでしょうか…!?ブローチにして身に付けたいです。
展示の最後に待ち受けるのがマジョリカタイルのプリントを貼り巡らせた回廊です。
プリントされたタイルの中にはところどころ本物のタイルが貼られているので、見つけたらぜひ触って立体感を確かめてください。この、本物のタイル探しは同行の娘(3歳)がとても気に入り、ずっとこの回廊の中に入り浸っていました。私の趣味に付き合わせてしまったと申し訳なく思っていたので、楽しんでくれて本当に良かった!!
会場内は全て撮影可能です。SNS投稿キャンペーンに参加すると小さなタイルのシールをもらえました。
キャンペーンの詳細はコチラ

褒めちぎりまくりの展示でしたが、ただ一つ残念なのは巡回展がないところでしょうか。今月9日(火)迄なので、行ける方は是非!共通案内券で他の施設も楽しめますよ。
会期中に発売された関連書籍が展示内容をしっかりカバーしているので、行けないけれど気になる方は是非チェックしてみてください。もちろんフルカラーです!


和製マジョリカタイル―憧れの連鎖 Japan-made Majolica Tiles―Trail of Inspiration
2018年11月3日(土)~2019年4月9日(火)
INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室 
休館日:水曜日(祝日の場合は開館)、2018年12月26日(水)~2019年1月4日(金)
観覧料:共通入館料にて観覧可 (一般:600円、高・大学生:400円、小・中学生:200円)

chaimemo.com

イラストレーターChaiのホームページ。仕事実績やイベント参加情報を中心に載せていく予定です。

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